ヨジデス村の出来事・・

お天道様がどこかへ行っちゃったねって言う話をしていたんだ・

そうしたら・お天気屋の土井とか言う語り屋が・・・いや・お天道様は何処へも行ったりはしないと、・
顔を充血させながら頭の上を指さすのさ・・
「今ならこの辺りに居るはずなんだ」と言い
灰色の空を見上げた訳よ・・
分厚い雲が・・お天道様を隠しているって話が・・ややこしくなるのは・此処からなんだ

ヨジデス村の飲兵衛さんが・こう言うんだ・・
「お天道様が・・どこへ行ったか・・おいらは知ってるさ」って・・

何処へ行ったんだよぉって・・隣村の笠置(かさおき)さんが聞けば・・
お天道様は家出したんだって言うんだ・・

(お天道様は・・遠い昔に知り合った・・
歯の抜けたピンボケ男と・・駆け落ちしたんだ)・・・て言うから・・益々話がややこしくなる・・

周りのみんなが・・だんだん若くなって来たのは・・
ヨジデス村の飲兵衛さんの話を聞いた・・後からだった・・

本当に若くなって来たのかと言えば・・ヨジデス村に関係があるらしく・
田んぼ娘がどこかへ行ったら転んだって・笑いながら・
転んだ調子に歳を3つ無くしたらしい・って・・

そうするうちに・・

深刻な問題が・・起こった・・と言いながら隣村の笠置(かさおき)さんが
駆け込んできた・・

「突然、お天道様が帰ってきたのよ・・・いま風呂に入ってる・・」って
どこの風呂にはいってるのかは・言わなかった・・

それで・・ピンボケ男はどうしたって聞けば・・・
どうなったかは・・知らんけど・・・
風呂に入りながら・・「確かにちゃんと夏は来る」・・
お天道様はそう言った・・とさ・・